浴衣/半巾帯染体験

自分で染める浴衣染/半巾帯体験

二葉苑で染めている商品の染め方工法 ~堰出し工法

当苑で染めている堰出し工法の浴衣

友禅染の技法のひとつで、模様の外側を糊や蝋で防染して、内側に彩色していきます。堰出し友禅は模様の輪郭線(糸目跡)がないため、輪郭線のない仕上がりになります。

堰出し友禅は染料が模様の外へ染み出す心配がないため、大きい刷毛を用いることも可能で、模様の内部を自由にぼかし染めでき、大胆な力強い表現が特徴といわれます。

 

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手挿し工法

染色において、手で彩色することをいいます。友禅染で、糸目防染された模様の部分に、筆や刷毛を用いて手で色を挿します。筆と刷毛の違いがわかりますか。筆は先に行くほど細長くなってます。習字の筆ですね。刷毛は先端をぱっつんと切ったような同じ長さになってます。当苑の職人は、あまり筆をつかいません。刷毛で染めることが多いです。

その映像はこちらです

 

型紙工法①更紗工法


複数枚の型紙を使用して、彫ってある部分を染ていきます。
約三千年以上前にインドで誕生した更紗紋様は、木綿に五彩(臙脂、藍、緑、黄、茶)
を用いた紋様染めである。アジアやヨーロッパなどに普及し、その土地の歴史や文化を反映し
ながら発展を遂げた。日本には14〜16世紀頃に伝来したといわれます。江戸更紗は、
日本の伝統的な染色技法である型染めを応用することで、複雑な柄を多色刷りに仕上げる独自の進化を遂げました。
少ない柄で二十枚、多い柄では九十枚ほどの型染めを繰り返すことで、淡い同色系のグラデーションの表現を可能にしました。
さらに日本の染め職人の技術を生かし、染料を生地に摺り込む刷毛の当て具合などをコントロールし妙な陰影やぼかしを生み出していく。原色の多色柄を基調とする海外の更紗と異なり、落ち着きのある色合いも特徴です。現在はストールをはじめとする服飾品、パーテーションなどのインテリアにも挑戦してます。異国情緒あふれる紋様と、江戸の美意識に適う渋い色合いは、文化を超えた美の融合として親しまれています。
二葉苑ではすべての型紙を使用して染めることもあれば、背景色を染めずに、伏せ型紙で糊を置き、引き染で仕上げる事も
多いです。下の2種類のテーブルセンターをご覧ください。
背景色は黄色ですが、右は背景色の型紙使用せず、素材が麻のもの。左は綿素材で背景に型紙3枚を摺ってます。

 

 

 

背景を型紙でする場合、一色であったとして、3枚程度使用するのが通常です。ですので、立体的で奥行の出るニュアンスを
表現できますが、やもするとくどい雰囲気になる事を避けるため、染めた柄の部分を伏せ型紙で糊を置き
染まらないようにして、引き染めで染めると背景が一色になり、より柄が目立ち、現代的な雰囲気になりますので、
最近は「背景引きぞめ」という工法で行い事が多いです。

江戸紅型工法(糊置き)

まずは江戸(東京)で作られている江戸紅型。琉球紅型が植物の染料を使うのに対し、江戸紅型は顔料を使うため、ふんわりとした優しい色味になります。制作手法も基本的には琉球紅型と同じですが、琉球紅型はすべての工程を一人に作業でこなし、デザイン・型紙彫・紗張り
染/糊落とし/引きぞめ人で作業をするので非常に長い工程を緊張感もって行うのが特徴です。東京や京都はその人口の多さ
効率化のため、さらには分業による専門性を高めるために、より緻密な柄やデザインを制作可能にするために
分業で作業をすることが多いです。

当苑の紅型工法での体験は「デザイン」「型紙彫」「糊置き」まですべて職人が一人で行う事が出来るので、次々と新作を発表することが可能です。

季節柄ぞめ体験は江戸紅型工法で行われます。

夏のハワイ柄染体験「季節柄染体験」はこちら

浴衣体験の説明

二葉苑の浴衣体験は、紅型と堰出しの両方の要素を合体したような、染工法で体験を実現します。
まず、たくさんある柄の中からご自分の染めたい柄を選びます。
参考写真

 

 

 

 

 

体験の当日までに間に、糊付けを行っておきます。さらに地入れ(滲み防止)を行っておきます。
この糊置き(堰出し)がしっかり出来上がっているとまず、失敗はしません。

当日までに配色を考えておくとよりよいかと思います。配色を考えるときに注意が必要なのは、濃い色をメインにするか
薄い色をメインにするか、染分けをするのか、この3択で分類されます。
濃い色をメインにした場合は上に色を乗せる事は出来ません。したとしてもあまり色が出ません。

薄い色をメインにした場合は上に色を重ねるので、色が混ざります。例えば青色のメインの色に黄色を乗せると緑いろになります。
そこまで計算して配色を行っておくと、いざ染めるときに心が迷わず、染めることに集中できます。

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下記はその設計を実現した体験者のインタヴューです。

 

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